2020/06/15 22:38

自宅の近く、積み上げられた蜂の巣箱と「はちみつ」と書かれた一斗缶。
九州の地名が書かれたモノもあり、「移動養蜂」の跡でしょうか。
遠く離れた北海道の地に、残していかなければならない事情があったのでしょうか…



蜂蜜に単一銘柄(シングルオリジン?)があるって知ったのは、15年くらい前。
「蜂蜜」とだけしか認識してこなかったものに「たんぽぽ」とか「アカシア」とか、蜂蜜の出自がある!
このことを知ったときは本当に驚いたのですけど、当たり前ちゃ当たり前のことですよね。

美深町にも「西垂水養蜂園さん」という移動養蜂の蜂蜜屋さんがいらっしゃいます。
春になると鹿児島県から北上し、東北、北海道と花を求めて移動しながら蜜を集めています。
美深では道の駅などに西垂水さんの蜂蜜が置いてあり、美深産の「ソバ蜜」「シナ蜜」「たんぽぽ蜜」などを買うことができます。

「シナ蜜」は透明感のあるスッキリとした甘みが特徴で、「ソバ蜜」はハーブやスパイスのような個性的なフレーバーが特徴。
パンにはシナ&バターが合うかなとか、ソバもちょっぴり混ぜてみたいなとか。
蜂蜜の世界も珈琲の世界も、美味しく楽しいです。



吉村昭さんの「蜜蜂乱舞」は移動養蜂を描いた小説。興味が湧いて、ちょっと読んでみました。
なんとなく、冒頭の写真にも頷けるような。まぁ、もう45年も前の小説なので現代の養蜂とは色々と違うと思いますが。

吉村さんの控えめな筆致、いいなぁ。
そして不思議に思い浮かんだのは、これを垣谷美雨さんが書いたら。「蜂の機嫌が直りません!」かな?
恩田陸さんが書いたら…「蜜蜂と遠雷」ですよね。


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