2020/11/24 20:04
![](https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/user/blog/701660/blog/3bc43f65fd9d4c961ef4057a54656018.jpg?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=2048,type=downsize)
これ、今年とれた亜麻の種(亜麻仁)です。
200cc計量カップ1杯分くらい。来年は我が家の畑は亜麻だけになりそうな量です。空芯菜も作りたいけど。
さて「亜麻の繊維は取れるのか?」で終わっていた前回の亜麻報告。繊維の採取には、まず構造の理解から。
亜麻の茎の構造は、外側から「表皮→(靭皮)繊維→木質」となっています。繊維を取るためには、表皮、繊維、木質をそれぞれ分離しなくてはなりません。
表皮は発酵により分解します。
ヨーロッパでは栽培していた畑にそのまま横倒しして、発酵させるそうです。名寄の工場には発酵槽(水槽)があったようで、水につけて発酵させていたようです。
我が家は当初、ヨーロッパ式に畑に横倒しにしてみましたが全然発酵が進まず。それでも繊維取りを試みたのですが、うまくいきませんでした…
実は半分残しておいたので、残り半分は水槽式?にしました。
半月くらい漬け込むと、表面がぬるっとしてきます。それを洗い流すと表皮がとれて、茎がきれいになります。繊維も見えてますね。
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更に乾燥させること半月。いよいよ繊維を取るときがやってきました。
茎を叩くとこんな感じに、繊維と木質が分離し始めます。木質部はパキッ、繊維部はしなやかです。
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あとは細かく木質を折りながら繊維と分離させていくと…
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きれいな亜麻色の繊維が取れました!
コーヒー的に言えば、Naturalは失敗だったけどWashedは成功、といったところでしょうか。
さてこの繊維、どうしましょうか?