2022/07/18 10:31

先日実家の片付けを手伝ったのですが、捨てられそうになっていたジンギスカンの鉄鍋と百人一首を保護してきました。

百人一首、小さい頃は、お正月によくじいちゃんばあちゃん家でやったもんです。
「わが衣手に〜雪はふりつつ〜〜〜、世をうぢ山と・・・・はいっ!」
「世をうぢ山と〜ひとはいふなり〜〜〜、末の松山・・・・はいっ!」

まぁこんな感じです。これが北海道の下の句かるたというやつです。上の句は一切出てこず、下の句同士をつないでいく。だからですね、道民は「ちはやぶる〜〜〜」なんて詠まれてもピンとこないのです。

保護した百人一首の箱には「全日本下の句歌留多協会指定」とあります。中には木札と読札が入っています。下の句かるたは木札なのです。


上の句を詠んで下の句の札を取る訳ではなく、詠まれたそのものを取るだけなので簡単に思うかもしれませんがそこはうまく出来ていて、札のくずし字がいい感じに難易度を上げています。こんな感じ。

「長くもがなと思ひけるかな」
「今日九重に匂ひぬるかな」
昔は出来たのになぁー、今見てもさっぱりわかりません。


と、こんな話を家人(道産子)としていたわけです。すると、驚愕の事実が告げられました。
「ウチは上の句から詠んでたよ、なんなら歌人から詠んでたよ」ですって。

「僧正遍昭〜
あまつ風〜、雲のかよい路吹きとぢよ〜〜〜
おとめの姿〜、しばしとどめむ〜〜〜」

と詠み
「僧正遍昭〜」で取っていたそうです。…ハイレベルな家庭で育ったようです。


結局、何が言いたいかというとですね。
町内の直売所カフェ「風土ファーム」さんに「あまつ風」っていう名前のブレンドコーヒーを納品しましたっていう話なんです。遍昭上人からお名前拝借いたしました。
とっても素敵なカフェになっていて、水田の横で頂くのがおつです。お野菜はどれも採れたてで、最高です。ぜひどーぞ。

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