2023/09/24 17:49

美深町に以前あった瀬尾医院。

東大医学部を卒業された瀬尾先生は、まずは中頓別町(村上春樹のドライブ・マイ・カーに出てきた町ですね)の病院に着任し、その後1987年に美深に医院を開設されました。
30年以上美深で診療を続けられましたが、2021年に閉院、2022年秋には建物自体も解体されました。

そんな瀬尾医院の屋根にあったのは、赤い風見鶏。ちょうど我が家の窓から風見鶏がよく見えていました。

建物の解体工事が始まって、すぐに思ったのは風見鶏のこと。風見鶏が居なくなってしまう…。どうすることもできませんね。
三階建の建物の屋上の、塔屋の屋根の上の風見鶏。
せめて写真の中に留めておくくらいのことしかできませんでした…


そしてある日、風見鶏は消えました。

瀬尾医院自体も急速に取り壊され、見慣れた建物の記憶も、雪の積もった更地の景色に上書きされてしまいました。
さようなら、風見鶏…








そして春がきました。








!!!!!



町内の農家さん、風土ファームさんが保護してくださっていたのです!


風土ファームさんも解体される瀬尾医院を気にしていたそうです。
野菜の直売所カフェの看板鶏?となった風見鶏は、もち米の田んぼを吹き抜ける風に、気持ちよさそうにしていました。


瀬尾先生の風見鶏は、風土ファームさんの風見鶏になったのでした。
世の中、捨てたもんじゃないね…

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